キッチンリフォーム のポイント45
1.H1クッキングヒーターはじつは料理が苦手という人の味方だった!?
今、注目されているIHクッキングヒーターは、じつは料理が苦手という人にこそぴったりの調理機器です。
料理の仕上がりを左右するのは微妙な火加減ですが、IHクッキングヒーターなら「○ワットで△分」と設定するだけ。
ハイカロリーバーナーに匹敵するパワーがありますから、揚げ物や炒め物も上手にできます。
反対にとろ火で煮込む料理も、火の立ち消えや、焦がしたり生煮えだったりという失敗がありません。さらに、油汚れが少ないうえ、フラットなトップをふきんでさっと拭けばOKですから、面倒なキッチンの掃除から解放されたい人にお勧め。
「1度IHクッキングヒーターを導入したら、本当に使いやすくて手放せない」というユーザも少なくありません。
2.オープンタイプのキッチンはどんな人に向いている?
LDとの間に間仕切り壁を設けずに、DKもしくはLDKをワンルームまとめるのが、オープンタイプのキッチンです。
キッチンに立つ人が孤立せず、家族とコミュニケーションを図りながら台所仕事をできるのが大きな特徴で、小さな子供に常に目が届くようにしたいという家庭にたいへん人気です。
また、2世帯がキッチンで交流をもてるようにしたい場合や、明るく開放的なイメージのキッチンにしたいと考える人にも向いています。狭い空間を効率的に使えるのもメリットです。
ただし、煙やにおいが部屋全体に流れてしまいますから、換気システムをしっかり整えることが必要。乱雑になりやすいキッチンが丸見えになることに配慮するなどの工夫もほしいものです。
3.子供の姿が見えるカウンターの高さとは?
「壁に向かって作業するのがイヤだから。対面式カウンターがあるキッチンに」という要望は多いもの。
カウンターがあることで、ちょっとものが置けたり、作業中の手元をうまく隠せたり、何かと都合がいいのですが、「小さな子供がいるので、調理しながら遊ぶ様子を見守れるように」と考えているなら、カウンターの高さに要注意。
「子供の姿が見えない!カウンターがあと10センチ低ければ……」という事例もあるからです。
キッチンに立つ人の身長やLDの広さなどによって、ちょうどいい高さは異なります。
ショールームなどには、高さをチェックできる可動式のカウンター設備が用意されているので、しっかり確認しておきましょう。
4.わが家流にキッチンをつくり上げたい、そんなこだわり派にお勧めのレイアウト
設備機器をL型にレイアウトしたキッチンは、一列に並べるI型キッチンの発展型です。コーナーをはさんでワークトップを2方向に設けることで、家事導線がI型よりコンパクトにまとまり、しかも作業スペースや収納をゆったり確保できるというメリットがあります。
壁に沿って各種設備が配置されるため、対面式にはなりにくい点に要注意ですが、I型と同様にLDを広く使えるのも特徴です。
食器棚などをダイニングのどこに置くかで使い勝手は変わってきます。また、収納ワゴンを後から増やせるなど、我が家流にキッチンをつくり上げていけるフレキシブルなレイアウトと言えるでしょう。
5.IHクッキングヒーターはオープンタイプとクローズドタイプのどちらにお勧め?
近年、大きな注目を集めているIHクッキングヒーターは、オープンタイプのキッチンとクローズドタイプのどちらに適しているのか気になりますが、そのどちらにもお勧めできます。
IHクッキングヒーターのいちばんの特徴は、なんといっても裸火を使わないこと。
そのため、ガスの燃焼によるにおいや二酸化炭素が発生しません。油煙の発生もきわめて少なく、クローズドタイプのキッチンに充満することがありませんし、キッチン自体が汚れにくいのもメリット。
オープンタイプの場合にも、ダイニングやリビングへ流れ込む煙などが最小限に抑えられます。
裸火を使わないので、夏でもキッチンや室内の温度がほとんど変化無く、暑くならない点も快適です。
6.II型キッチンでは、シンクとコンロはどう配置する?
II型キッチンは、シンクとコンロの配置のしかたによって、次の2つのプランが考えられます。
ひとつは、シンクとコンロを別々のワークトップに置くプラン。この場合、一方のワークトップをLDに向けたオープンキッチンとすることが多く、作業スペースを広く確保できるメリットもあります。
もうひとつは、シンクとコンロを同じワークトップに並べ、もう一方のワークトップは作業台や配膳台として利用したり、レンジなどの家電製品の置き場とするプランです。
この場合、より充実した収納力が得られます。料理のしやすさという点でも、シンクとコンロは同じならびにあったほうがスムーズでしょう。
7.ダイニング側にワークトップか、通路か、それが問題
設備機器をU型にレイアウトしたキッチンは開口部を横にしてワークトップがダイニングに面するように配置するか、あるいはダイニング側に開口部を向けるかで、使い勝手が異なります。
開口部を横に持ってきて、シンクやコンロをダイニングと対面するように配置すれば、人気の対面式キッチンに。あるいは、作業スペースがダイニングに面するようにすれば、朝食が簡単にとれるスナックカウンターとしても利用可能です。
一方、開口部がダイニング側を向いていれば、配膳やあとかたづけがよりスムーズに。
通路幅を広めにとれば。調理やかたづけを大人数でわいわい楽しむといった使い方もできるようになります。
8.クローズドタイプのキッチンはどんな人に向いている?
LDとの間に間仕切り壁を設けて、キッチンを独立させたクローズドタイプのキッチンは、台所仕事に集中して取り組みたいという料理好きに向いています。
そのほか、煙やにおいがほかの部屋に流れる心配がないため、LDをできるだけクリーンに、生活感なく保ちたい人にもお勧めです。
どうしても乱雑になりやすいキッチンを隠しておけるため、改まったお客様をお招きすることが多い家庭や、来訪者をすっきりとした気持ちでお迎えしたいと考える人にもピッタリ。
また、LDにいる人の視線から、キッチン内はとにかく使いやすさを最優先して、すべてオープン収納にするなど、思い切ったプランにすることも可能です。
ただし、採光と通風がしっかり確保できるような工夫をお忘れなく。
9.IHクッキングヒーターでは「手持ちの鍋が使えない」と聞きましたが…
IHクッキングヒーターは、磁力線で鍋自体を発熱させる過熱機器です。炎で鍋を温めるのではなく、金属の鍋自体を発熱させます。
そのため、土鍋やガラス製のものは使えませんし、そこが平らでない中華なべも使用に適しません。でも、最近ではオールメタル対応のIHクッキングヒーターや、IHクッキングヒーター用の土鍋なども登場していますから、鍋のことをそれほど心配する必要はないでしょう。鍋が触れていない部分は熱くならないので、開いたスペースを作業に利用できるのも便利な点です。
なお、「鍋をあおれないから炒め物が上手にできない」と思っている人もいるようですが、IHクッキングヒーターではなべ底がもっと高熱になるので、あおらなくても炒め物に十分な熱を加えられます。
10.洗濯機はキッチンに置くのが本当に便利?
たとえ狭くても、キッチンの近くに洗濯室のようなユーティリティが設けられれば便利ですが、都心部ではなかなかそうもいきません。かわりに、キッチンにドラム式洗濯機を組み込む家庭が増えています。しかし、使い勝手はケースバイケース。
たまった洗濯物をその場で洗えるという点では、浴室の近くにあったほうが便利ですし、すぐに干したいなら物干しの近くがベスト。
3階建て住宅では、「ぬれた洗濯物を階段をのぼって3階のベンダまで運ぶのが大変」といった声も。
わが家の場合の使い勝手を、よく考えてみてください。
11.キッチンはむしろ狭いほうが使いやすい?
シンクが大きくて洗い物がしやすく、作業スペースが十分にあって野菜も鍋もいろいろ置けて、収納もたっぷり、そんな広いキッチンがほしいと、誰もが思うに違いありません。
でも、ある程度の狭さは、むしろキッチンには大切な要素なのです。
シンク、コンロ、冷蔵庫を結んでできる三角形をワークトライアングルと呼びます。
この一辺が1歩か2歩でえ動ける距離で、トライアングルができるだけ小さく保たれている、そんなキッチンは無駄な動きが少なくて使いやすいとされています。
必要最低限のスペースのなかに、必要なものがすべてコンパクトに収まっているほうが、導線が短く、作業しやすいというわけです。
広くておしゃれなキッチンより、狭くても動きやすくて使いやすいキッチンを目指しましょう。
12.食器洗い乾燥機はわが家に本当に必要なの?
導入したいの設備の上位にランクインしてくる食器洗い乾燥機。でも、汚れをまずサッと落としてから洗浄することになるため、「どうせ手洗いが必要なら、なくてもいいかも」といったユーザの声も。
それなら、洗浄機能の無い食器乾燥機を選ぶのも一案。
手洗い後の食器類を水切りかごに入れっぱなしにしておくよりは衛生的で、カウンター上もすっきり。水を流しながらジャブジャブ洗うのが好きな日本人には、食器乾燥機のほうが食器洗い乾燥機より評判はいいようです。目の高さの位置にコンパクトに収まるタイプもあり、設置場所が限定されないのもメリットのようです。
13.もうひとつの出入り口があると便利な理由とは?
キッチンとLDとを出入り口のほかに、もうひとつ出入り口があると便利です。たとえば、玄関から廊下を進んでキッチンへつながる出入り口。またはキッチンからユーティリティ、勝手口へつながる出入り口など。
つまり、LDを通らないで他の部屋や外へ抜ける導線が確保できると、特に来客時には「もうひとつの出入り口があってよかった」と思うに違いありません。そのほか、購入した食材をキッチンに運ぶ、ごみ出しをする、台所仕事以外の家事も効率的に行うなど、「もうひとつの出入り口」を考えることで各部屋のつながりや導線が見えてくるはず。
14.ダブルシンクってどう使うの?
大小のシンクを組み合わせたダブルシンク。小さいほうのシンクは、本来、水をためて、汚れた食器などをため洗いするのに使います。
水資源の乏しい国では一般的に用いられていますが、水を流しながら洗うのが普通の日本では、小シンクを上手に利用しているケースは少ないのでは?
もし、ダブルシンクを導入できるスペースのゆとりがあるなら、ジャンボシンクを採用して、水栓を2つ取り付けたほうが何かと重宝します。
あるいは、標準サイズのシンクを、作業スペースを挟んで2つ設置するのもいいでしょう。
大家族や2世帯など、複数でキッチンに立つことが多い家庭なら、一見便利そうに見えるダブルシンクよりも利用価値は高いのではないでしょうか。
15.ガスコンロは五徳の形も要チェック
3口や4口のコンロでは、五徳も受け皿もつながっているタイプや、五徳が複雑に連結しているタイプがありますが、1つのバーナーに五徳と受け皿がそれぞれ1つずつあるタイプのほうが、ふだんの手入れがしやすいはず。汚れたものだけを取り外して水洗いできるからです。
熱、水、油などでどうしても汚れる部分だからこそ、大切なチェックポイントとして覚えておきましょう。
ちなみに、五徳が連結しているタイプには、重たい鍋を動かすときにラク、というメリットがあります。



