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ショッピングカートから始まった玄関のリフォーム【Vol.071】

リフォームのススメ

2009/07/21

竹岡 美智子

ショッピングカートから始まった玄関のリフォーム【Vol.071】

段差に弱いショッピングカート

Sさんのお宅は1964年昭和39年の東京オリンピックの年に新築した木造2階建ての家です。今年で築45年になります。入居後1999年にキッチンをリフォームし、外壁も板張りからサイディングに張り替えました。2004年にリビングルームと和室のリフォームをし、その際に床暖房を入れました。
あれから5年経過しました。S家は5年ごとに住まいを見つめなおす習慣があるので、そろそろ何か連絡がありそうな…と思っているところに、S夫人からの電話です。

S夫人 : 主人が玄関にリフトをつけよう、と言うのです
私 : いきなりリフトですか?

S様は5年前のリフォーム引き渡しの際に「次は玄関のリフォームですね」と私が話したことを覚えてくださっていました。S夫人は話を続けます。

S夫人 : 実は私、昨年リウマチに罹ってしまい、玄関までの段差が大変なのです。
私 : ブロックがですか?
S夫人 : いえ、ショッピングカートが。

どんな状態なのか、まずは伺ってみることにしました。Sさんのお宅は玄関の床の三和土(たたき)※1といわれるタイル貼りのところから上框(あがりかまち)※2までの高さが大きいので、三和土から上框の間に階段を設けています。
しかし、ブロックを1段横積みにしているので、段差が均一ではなく、昇り降りのときに注意しないといけないのです。5年前に私が「次は玄関ですね」と言ったのは、階段状の入り口を考えてのことでした。

※1 三和土(たたき) : 土間などを作る際に使うもので、3種類の材料を混ぜて練る事から「三和土」と書く。材料は花こう岩などで出来た土と石灰、水。練り混ぜると硬くなる性質がある。現在のセメントにあたり、現在はコンクリートやタイル張りの土間も広く三和土と呼ぶことがある。

※2 上框(あがりかまち) : 主に玄関の土間と廊下(玄関ホール)の段差部分に置かれている横木のこと。履物を置くためのもので、床の間の段差部分の床框(とこがまち)とは区別されている。

ショッピングカートを持ち上げたり停止させたりは大変難しいこと

Sさんのお宅に着いて、道路から門扉を開いて玄関の中に入りました。玄関の三和土から上框までの高低差がやはり気になります。S夫人におめにかかると、リウマチだと伺っていたのに、外見上は何の変りもありません。「ひねったり、引いたり、つまんだりが不自由なの」とのこと。「あなた手ぶらではなく、私のショッピングカートを持って歩いてください」と言われ、S夫人のショッピングカートを持って、私は振り出しに戻りました。

ショッピングカートを持ち上げたり停止させたりは大変難しいこと
リフォーム前の玄関、リフォーム前(2)の部分


道路から門扉まで、1段階段を上ります。門扉を開ける時に1度、ショッピングカートを停止しなければなりません。何も持たずに1段階段を上って門扉を開くのは何ともないのに、ぎっしり荷物を詰め込んだショッピングカートを190mm持ち上げるのは大変です。ただでさえ大変な状況なのにもかかわらず、玄関ドアの前は階段状になっており、その奥行きが330mmしかありません。そのため、持ち上げたショッピングカートを止めるための停止金具がはみ出てしまい、右手でカートを持ち上げたまま左手で門扉を開ける形になってしまいます。

少し増築箇所を広げることで、リフトが無くてもスムーズに玄関の出入りができるように

その状況をもう少し詳しく紹介します。 リフォーム前の図面をご覧ください。 (画像をクリックすると別画面で拡大表示されます)
先ほどご紹介した「カートを持ち上げたままの状態」は道路(1)から階段(2)までの動作です。続く(3)〜(5)は楽々でしたが、(6)の階段と(7)のブロックのところで、はたと困りました。(6)にカートを載せると自分の足の置き場がなくなるのです。そしてまた(6)では、停止金具がやはり使えません。不安定なまま(7)(8)と進んで荷物を取りださなければなりません。ショッピングカートは荷物を運ぶだけでなく、荷降ろしの作業を終えて初めて役に立つのです。

リフォーム前の図面 (画像をクリックすると拡大表示されます)
リフォーム前の図面 (画像をクリックすると拡大表示されます)


S夫人は「主人がここにリフトをつけたらよい、と言うのです」と玄関ドアに袖壁部分を指しました。私は「ここに?」と聞くと、S夫人は「小さくて良いのです。私ひとりが載れれば良いのですから」と仰いました。 そのとき、私は以前に脳梗塞で半身麻痺になった方を、車イスに載せるためにリフトを取り付けたお宅を思い出しました。そのときは、車イスを押す家族分と、移動中に捕まる手すりを取り付けるための「広いリフト」が必要でした。

 

しかし、Sさんの場合、付き添いの方は必要ないとしても、ショッピングカートが載らなければなりません。それに、勿論手すりも必要。したがって、この場所ではリフトは入りません。更に「リフトは怖くて…嫌です」とS夫人。私は、たとえリフトを玄関内に取り付けたとしても(2)の門扉の前にある段差を解消させないと、せっかくのリフォームも中途半端に終わってしまうことを話しました。

 

今回のリフォームのポイントは『Sご夫妻のご要望を実現するには、どうしても玄関を増築しなければならない』ということです。増築を行うとなると、増築箇所の広さは多少変わっても、負担する費用はあまり変わりません。

 

そこで、私はご夫妻のご要望に1番近いものを実現するために、今回のご提案をさせていただきました。その内容は、『リフトをつけるのに必要な増築よりも、少し増築箇所を広げることで、リフトが無くてもスムーズに玄関の出入りができるようにする』というものでした。

道路から、上框(あがりかまち)までの高低差913mmをうまく配分するために

玄関の上框から階段を1段ずつ順々に測っていき、道路までの高低差を算出してみました。913mmあります。『この高低差913mmをどのような割合で配分したら良いか』を考えました。また、『 ショッピングカートを停止させなければならない場所はどこなのか』も今回のリフォームでは重要なポイントです。

打ち合わせは「道路からの持ち上げはできるだけ低く」というところから始まりました。ここでわかったことは、以下のようなことでした。

  • ショッピングカートは重い
  • 持ち上げは大変
  • 雨が降るとショッピングカート以外に傘がプラスされる
  • Sさまの場合、外の階段は大変
  • Sさまの場合、靴を脱いでの階段は平気

こちらを踏まえて、今回行うリフォームの概要が決まりました。図面とポイントをご紹介します。

リフォーム後の図面 (画像をクリックすると拡大表示されます)
リフォーム後の図面 (画像をクリックすると拡大表示されます)


  1. 道路から最初の持ち上げ150mmが決定しました。これは大雨が降ったときに最低限必要な高さです。尚、ある程度の段差を設けることは、ショッピングカートを止める際に便利であるというメリットもあります。
  2. まず門扉を無くします。これは、ショッピングカート停止位置の確保です。
  3. 玄関ドアを引き戸に変えます。そうすることで、ドアを開くのに後ずさりしなければならないことは無くなり、雨の日の傘の始末が苦になりません。
  4. 門扉の部分の段差と、玄関の部分の段差を続けて同一面にすれば、ショッピングカート停止位置は気にしないで済みます。
  5. 引き戸を開けて三和上面100mm上がります。元の玄関の位置はリフォーム前と変わりません。段差も以前と比較すると小さく、ここまで狭い階段状の場所もありません。
  6. 玄関の中に入ると、ここで靴を脱いだり、靴ひもを結ぶために「腰をかける式台(しきだい)※3」を作ります。この式台に上がってから体制を整えてそのあとに続く階段をトントンと上ります。

※3 式台(しきだい・敷台) : 玄関の段差の框を解消するために1段、階段状に設けられた段をを式台と呼んでいます。

便利さだけでなく、おしゃれも加えて

今回のリフォームは、ショッピングカートの部分だけでなく、様々なこだわりが随所に反映されています。玄関引戸も、照明も、内部の仕上げ材も全部ご主人が決めました。タイルの目地までも。
こだわり抜いた玄関は、出来上がった後の愛着が違います。今は「玄関に腰かけて新しくなった玄関を眺めるのが楽しい」と仰っていただけています。(増築3.4平米を含むリフォーム面積5.8平米)

■リフォーム前
玄関の外観
玄関の外観
段差が狭く、ショッピングカートが載らない門の部分
段差が狭く、ショッピングカートが載らない門の部分
玄関内の上框
玄関内の上框
下駄箱
下駄箱
■リフォーム後の玄関とこだわりのポイント
引戸の玄関
引戸の玄関
TOSTEM エルムーブ 20型


ポスト
ポスト
今まで塀に取り付けてあったポストを下駄箱の中に
取り入れました。これで雨の日も傘をさすことなく、
家の中で取り入れることが出来ます。

リフォーム前の図面 (画像をクリックすると拡大表示されます)

下駄箱
縦に広くなった玄関の奥行きをいっぱいに使って幅の広い下駄箱に。

腰板と手すり


壁紙で使用したルナファーザー・チップスはドイツ生まれのクロス材で、リサイクルペーパーの紙を紙の間に木片をすき込んだ多層合紙で、表面が凹凸しています。ルナファーザーは塗装していませんので、水性ペイントで仕上げました。 日本ルナファーザー株式会社 03-5792-5620

腰板
ルナファーザーの壁紙は手で触ると汚れてしまうことがあるので、その防止とアクセントのためにパナソニック オーマイティウォールを使用。手すりを取り付けても手すりが目立ちません。

タイル
INAX 陶墨染 150口、目地 イナメジ G4


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