バルコニーに樹のぬくもりのガーデニング【Vol.069】
樹のぬくもり。バルコニーの”トレリス”
前々回に住宅用火災報知器を取り付けた藤田さん宅の西側のトレリス(格子)の1枚が、駐車場に落ちてしまった、と連絡をもらいました。 藤田さんはもともと木がお好きな方で、木製のトレリスで2階のバルコニーを囲んでいました。このバルコニーはリビングへ続くガーデニングを楽しめる開放的なスペースとなっています。

バルコニーを取り囲むトレリスは強風にあおられて落下してしまったとのことで、再使用できるのか見に行くことにしました。
結果は残念ながら再使用不可・・・。
落下したトレリスは傷んでしまっていたのです。
継ぎ目のクギや金具がサビてしまっていて、私がちょこっと動かしてみたらばらんばらんになってしまいました。
残りのトレリスはどうだろうかと2階のバルコニーに昇ってみました。
一見ちゃんと立っているように見えましたが、近づいてよくみてみると、ばらんばらんになったトレリスとクギはサビてしまってハンキング(バスケットに入れた植物を吊ること)されたままトレリスのダイヤ部分が浮いていした。
遅かれ早かれ時間の問題。ちょっとゆすってみたらヨタヨタと歪んでしまう状態でした。
藤田さんは傷んだトレリスがまた強風でも吹いて、隣の家の庭にでも飛んでいったら大変だから全部取り替えたいと、希望されていました。
そして、「20年でも30年でももつ雨風に強い木材でトレリスがあったらよいのに・・・」と、藤田さんが仰った、そのときです!
私はABC商会になら、あるかもしれない。という思いが頭をよぎりました。
■以前清水さん宅のリフォーム工事で、外階段を木製で作れないかと相談をされたときの事。 清水さん宅は二世帯住宅で、玄関が1階と2階にあり、それぞれの世帯用で分けています。その階段には、ABC商会の輸入材の「ジャラ・プライム」を使用して作ったの事を思い出したのです。 ジャラ・プライムとは西オーストリア地方原産のユーカリの一種です。 【ちょうど新宿高島屋が開店して、百貨店の建物の周囲にウッドデッキ材を使用して話題になりましたが、そのウッドデッキ材はABC商会の輸入材だったのです。】 <<ABC商会 TEL:03-3507-7282>> |
「トレリスありました!!」

藤田さんと一緒に赤坂にあるABC商会へ行きました。
トレリスありました。ABC商会の奈良さんが紹介してくれたのは「セーバントレリス」インドネシア産の木材で、超硬質、高耐久力木材の、セランガンバツを使用したトレリスということでした。
トレリスの形にはダイヤ型とスクエア型(菱形と四角)がありましたが、藤田さんは迷わずダイヤ型を選びました。
トレリスのサイズは巾1790mm高さ910mm厚さが40mmもあり、そしてなんと1枚の重さが16kgもあるということなのです。このトレリスなら強い風にも、強い雨にも耐えてくれそうです。このトレリスは1枚19,100円(税込)
「頑丈そうね。」追加注文も出来るときいて、安心の藤田さん。
バルコニーの周囲全体に行き届くように7枚注文したあと、ついでに駐車場脇の道路から玄関までのアプローチに塀にそって、トレリス2枚を追加しました。
工事中に現場に行ってみると、丁度トレリスを寸法にあわせて、のこぎりで切っているところでした。「固い固い」と大工さん。
木材がうんと固いそうです。
切断され、側面の枠を取り除いたダイヤ(菱形)の部分は、うーんと力をいれてもひしゃげたりせず、しっかりとしています。
そして、外枠はダイヤの格子部分をサンドイッチ状に挟み込ませているのです。
これで厚さが40mmあるのだとわかりました。頑丈なわけです。

5月8日(金)ゴールデンウィーク明けに藤田さん宅に伺いました。
トレリスはすっかり藤田さん宅の住人になっており、バルコニーにはサフィーネ・ポピー・パンジー・ゼラニウム。色とりどりの花が咲いていました。
ギボウシがある。と思ったら、別の鉢にキャベツ・みつば・プチトマト・さやえんとう・アスパラまで様々な植物があるのにはとても驚きました。
藤田さんは、先日アスパラを2本収穫し美味しく食べられたそうです。バルコニーのアスパラはどんな味がするのでしょうか。とても興味がわいてきます。
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建築家 竹岡 先生の「花歩き」をご紹介!!
・4月5日(日)上野公園に桜を見に。人混みにいったような感じでした。(JR上野駅歩10分)
・4月8日(水)新宿御苑に桜を見に。花吹雪のシャワーを浴びてきました。(JR新宿駅徒歩15分 TEL:03-3350-0151 入場料:200円)
・4月16日(木)三春の滝桜を花見山公園に桜を見に。福島県の郡山へ。(JR郡山よりバス)
・4月18日(土)根津神社につつじを見に。(地下鉄千代田線 徒歩10分 入場料:200円)つつじの咲き始めも風情がありました。
・4月19日(日)小石川植物園にハンカチの花を見に。最初なかなか花が認識できませんでした。(丸の内線 茗荷谷駅 徒歩18分 TEL:03-3814-0138 入園料:350円)
・4月29日(水)深大寺になんじゃもんじゃの花を見に(京王線つつじヶ丘駅よりバス深大寺行き:無料)
・5月3日(土)羊山公園に芝桜を見に。(西部池袋線 西部秩父駅 徒歩20分 入園料:250円)
・5月5日(火)新宿御苑にユリの木の花と、ほうの木の花を見に。
せっかくの子供の日なのに、朝から雨がぱらついてはっきりしない天候のせいか、訪れる人もまばらです。始めてみたユリの木の花はすくっと立った樹の上で、凛としていました。
風が吹くと、音をたてて、葉っぱごと花の形のまま落ちます。ぽん。ほうの花は、大きくそこからじゅう匂う派手な大輪でした。
葉は朴葉味噌でおなじみの長さが30cmある大きな葉っぱ。
・近いうちに行きたいお花どころアンジエ京王線京王多摩川駅前(TEL:042-480-2833 入場料:500円)今年はまだ行っていないのですが、土日の午後1時から1時間程度ガーデニング見学ツアーがあります。
見頃の草花の解説をききながらガイドさんと一緒に歩きます。(昨年参加したとき10名くらい)自分のガーデニングに花を絶やさないようするための花の種類と選び方などききましょう。