冬の扇風機の話【Vol.029】
寒い冬に、扇風機を活用する方法とは?
今年の冬は、なんと寒い冬でしょうか。そして、なんと雪の多いことでしょうか。 昨年の暮れに、私の母が住む山形に、大雪見舞いの電話をしたら、年が明けないうちに屋根の雪下ろしをしたのは、58年ぶりのこと、と電話口で興奮していました。 年が明け、1月5日の電話口では、空の上に雪がいっぱい用意してあるんだろうか、と、やれやれのため息。 屋根の雪下ろしも10日ごとになりそうだとのことです。
東京では、12月中に2度雪が降りました。 今年の寒気はすさまじいものがあります。いつもの暖房器具だけでは、すぐ暖かにはならないからと、エアコンだけでなく、古いストーブを物置から持ち出してきた方もいます。
そして、収納や押入れにしまい込んだ、御用済みの扇風機を、この冬にもう一度発掘させましょう。

1:室内の温度差を少なくし、足元も暖かくする。
ご存知のように、暖かい空気は軽いので上に行き、冷たい空気は重く、下の方に澱みます。つまり、天井面に近いほど暖かい空気が溜まり、床面に近いほど冷たい空気が溜まります。顔は火照るほど熱いのに、足元は冷えて、と困っていませんか。
ここで、ストーブとともに活躍するのが扇風機です。ストーブを右の壁際に置いてある場合は、左の壁から1メートル離れたところに扇風機を置き、ストーブに背を向けて、できるだけ壁面の上の方に向けて風を送ります。
天井に澱んでいる暖かい空気が扇風機の風に押されて、天井面から壁に沿って床面まで降りてきます。その繰り返しをすることで、室内の空気を攪拌するのです。しばらくすると、室内の温度差がなくなり、顔の火照りもなくなって、足元も暖かくなります。

2:風をつくることにより結露が起きにくくなる。
先回の押入れのふとんがびっしょりだった須永さんにも、扇風機の登場です。引き違いの押入れの戸の2枚を真ん中に寄せます。
暖房をしていない部屋とはいえ、押入れの中の空気も、やはり、天井面に近づくほど温度が高いので、できるだけ押入れの壁面の上の方に扇風機を向けて風を送ります。
左側から送った風は、反対側の右側から出てきます。風をつくることによって、澱んだ空気を攪拌し、結露をつくりにくくします。
この方法は、結露対策には一番簡単で、一番効果的です。 須永さんには、押入れに十分風を送った後に、客室の入り口付近の壁から奥の壁に沿って、扇風機で風を送ってみるようにしてください、と話しました。
一昨年、須永さんと同じ経験をした林さんは、納戸が結露製造所だったのですが、今ではすっかり扇風機のファンになってしまい、納戸、押入れのみならず、食器戸棚やキッチンの吊戸棚、ソファーと壁の隙間、浴室と、扇風機をフル回転させています。
私の家の場合、冬のお天気のよい日には、扇風機を回すだけでなく、家中の窓という窓、ドア、物入れの扉のみならず、食品庫まで開放して、家の中でコートを着ています。結露の後始末よりもずっとラクですから。
冬の扇風機、試してみませんか?




