使いやすいキッチンの高さ 【Vol.004】
こんにちは、竹岡美智子です。
前回は「夫婦別室」のお話をしました。結婚して15年以上経ち、子育てがひと段落した夫婦が、これからもお互いを気遣い、生活を尊重し合うためにも夫婦の寝室を分けてみるのもよいでしょう。
〜今回は、自分に合った使いやすいキッチンの高さについてお話します。〜
料理を作る際に、材料を洗ってから切り、そして煮る、 というのは頭で普通に考えられるキッチン作業の流れです。 これですと、シンク→調理台→コンロの順序に作業が流れていきます。 しかし、おそばをゆでるのは、シンク→コンロ→シンク。 きんぴらごぼうは、ごぼうを水にさらすという行程が入るので、 シンク→調理台→シンク→コンロとなります。
いづれにしても、コンロの次は、盛り付けという最後の仕上げがまっています。
使いやすいキッチン、使いにくいキッチンは、 キッチンの動線の良し悪しもあるのですが、 私は、自分に合う高さのキッチンをつくることが基本の基本と思っています。
今回はキッチンの高さ選びです。
国産のシステムキッチンが登場したのは25年前です。 それまで、流し台と言われていた時のシンクの高さは80センチが主流でしたが、日本人女性の平均身長が伸びたことが考慮されてでしょうか、5センチ高い85センチが規格として取り上げられるようになってきました。 更に最近では、自分の身長に合わせた高さという流れに変わってきています。
85センチの高さというのは、身長÷2+5センチというシステムキッチンメーカーの算出法からきており、女性の身長を160センチとした場合に当てはまるシンクの高さです。 私の身長は153センチ。 システムキッチンメーカーの式に当てはめると、シンクの高さは81.5センチになります。
実際にこの高さで洗い物をすると、腰をかがめなくてはなりません。 そこで私は、システムキッチンメーカーより5センチ高い身長÷2+10センチ=シンクの高さ、をオススメしています。
私の身長をこの式に当てはめると86.5センチ。 この高さですと、カウンターはおへその少し上にあたります。 おへそは、腰をかがめる時の蝶つがいの場所です。 シンクがおへそより少し上にあたることによって、腰を伸ばしたまま作業ができるようになりました。 長時間立ちっぱなしよる、キッチンでの腰痛ともおさらばです。 疲れた時には、流しに寄りかかって、楽な姿勢でも手を動かせます。
しかし、洗う・切るはよいのですが、困ったことが生じました。
コンロの作業です。コンロには、更にゴトクという器具が載っているので 90センチくらいの高さになってしまうのです。 カレーやシチューの鍋をのぞく時は、背伸びして爪先立ちをしなければなりません。 しかも、取り分ける時には、お皿を高く持ち上げなければならない、という苦行です。
シンクとは逆に、コンロや配膳カウンターは低いほうが使いやすいのです。
私の家のシンクの高さは87センチ。コンロの高さは75センチの段差式キッチンです。 更に、75センチのコンロ面をそのまま伸ばして、配膳カウンターとしています。
筑前煮が得意になりました。 コンロの上での鍋返しが、ほいほいできるのですもの。 お料理を美しく盛ることができるのも、配膳カウンターを低くしたおかげです。




