南国リゾート気分、中国の豪華なインテリア Vol.5

中国の住宅は、ほとんどが内装のないスケルトン渡し。住宅は「コンクリートの箱」の状態で売られています。だから、同じマンションの同じ間取りでも、それぞれがまったく違う部屋になるのだそうです。インテリアは、間接照明やダウンライトを多く取り入れた豪華な雰囲気が人気。ホテルさながらの家に住む人も多いと聞きます。それでは早速、香港に隣接する、深セン市のお宅を訪問してみましょう!
中国沿岸都市部の「家」は、ほぼマンション
中国全都市中、一人当たりのGDPが第1位の広東省深セン市。ほんの25年前は、数万人の寒村だったとは信じ難いほどに、近代的なビルが林立しています。一方、住居も地震の心配がないからでしょう、30階以上の高層物件が多くあります。普通10階までを低層、20階までを中層、それ以上を高層といい、ネズミやホコリ、蚊が侵入する心配が減ることから、上層になるほど値段も上がります。
また深セン市内で一戸建てといえば『○○別荘』という名のついた、高級住宅を指します。湖の中島やゴルフ場の中など、特別なエリアに集中して開発されており、立ち入りは厳重に管理されています。写真撮影は禁止というところもあって、日本円に換算して1億円以上もする物件も、ちらほらとあります。

深セン市で一番高い「地王ビル」(左)、噴水の後ろにそびえたつ高層マンション(右)

「コンクリートの箱」状態で売られるマンション、最上階には専用プールがあるところも
南国の雰囲気あふれる庭
共有面積が広く、手入れが行き届いたマンションが多くあります。「小区」と呼ばれる敷地内には、住人専用のクラブハウスやプール、公園はもちろん、スーパー、レストラン、スポーツクラブ、美容室、マッサージ店、クリーニング店、幼稚園、小学校まで併設されているところもあります。運動会などの行事や、生涯学習プログラムなども充実していて、住人同士のコミュニケーションが図りやすいよう工夫されています。
また、大規模マンションの地下は巨大な駐車場となっています。「小区」内には車が通らないため、南国の雰囲気あふれる草花がたくさん植えられた庭で、子どもは安心して遊ぶことができます。

住人専用クラブハウス(左)、子供たちも安心して遊ぶことができる空間(右)
トレンドは、中庭のある間取り
深セン市にあるマンションの最近の流行は、「入戸花園」がある間取りです。玄関を開け、庭を通り部屋に入るという、マンションでありながらまるで庭付き一戸建てのような造りです。そして「空中花園」と呼ばれる、中庭のある部屋も人気があります。外に対して開かれたこの間取りは、マンション全体の美観にも役立っています。「空中花園」とはよく言ったもので、ブーゲンビリアなどの色とりどりの花々が、一年中我々の眼を楽しませてくれます。「小区」を散歩すれば、花びらが風に舞っていたりして、幸せな気分を味わうことができます。

川が流れていたり、工夫が施されている(左)、緑豊かな中庭に、心が和みます(右)
そしてもう一つの売りは、南にある海からの風が、北にある山に向かって部屋を通り抜けるよう計算された「南北通風」の部屋です。深セン市は1年の半分以上が夏なので、クーラーや扇風機に頼らなくともよい生活は、大きな魅力となります。

人気の間取り図1(左)、人気の間取り図2(右) クリックすると大きい画像で表示されます(別ウインドウ)
玄関を開けるとすぐにリビング
中国では、「部屋に入る前に靴を脱ぐ」という習慣はあまりないようです。そのため、靴を脱ぐ「たたき」がないのが一般的。床材はこれまで、石やタイル張りがメインでしたが、最近の健康ブームの影響もあり、自然素材を身近に置くことが注目され、フローリングを取り入れる家庭も増えてきました。しかし従来の石やタイルなら、キズや汚れはさほど気にならないし、油汚れや黄砂でほこりっぽくなっても、雑巾やモップを使ってさっと水拭きできるので、依然として高い人気を持つ床材です。


部屋では靴を履かない人も、部屋の中に入ってから脱ぐ(左)、夜景に似合う、ムードある空間を演出(中)掃除がしやすいのが一番のポイント(右)
中国のお宅訪問、いかがでしたか?天井に段差をつけて、中に照明を配すなどの工夫をするだけで、部屋の雰囲気がぐっと豪華になりますよね。ぜひ、皆さまのご家庭でも参考にしてみてください。


繊細なデザインの証明が、光沢のある床に光っている(左)繊細なデザインの照明が、光沢のある床に光っている(中)ホテルの室内のような証明(右)






